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概要

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13世界から注目される「和食」。身近な存在のはずが、「和食作りは、手間がかかって大変」と思われている方も少なくないのでは。そこで、料理研究家の大原千鶴さんに、「和食」の基本について教えていただきました。ユネスコの世界無形文化遺産に登録され、「和食」は世界から注目されています。私たちにとって、和食はどのような存在なのでしょうか?「和食は、私たちが家庭で普段いただいている食事そのもの。ご飯や汁物があって、煮物や焼き魚、炒め物、揚げ物などのおかずが並ぶのが一般的だと思いますが、こういった普段の食事が和食です。たいそうに思わないでください」と話す大原さん。家族の食事を毎日作る大原さん自身、和食を意識することはないそうです。食材や調理方法はこだわらないというものの、「出汁と素材と季節感の3つが大切です」と大原さん。なかでも料理の要になるのが「出汁」です。「おいしい出汁があれば、料理はおいしく仕上がります」という大原さんが日頃使う出汁は、昆布とカツオ節を水に浸け置きしたもの(左ページを参照)。以前は、普通の方法で出汁をとっていたそうですが、4、5年前から普段はこの方法に。出汁が仕込んであれば、手間が少し省けて、料理和食の基本は食卓にあり巻頭の「新春対談」にも登場。雑誌やテレビなどで、体にやさしく、季節を大事にする京の家庭の味を提案している。大原千鶴さん料理研究家料理には経験が必要です。作った料理の数、失敗から学んだ数が多いほど、おいしい料理が作れるようになりますよ。に取り掛かるのがおっくうじゃなくなるかもしれません。「素材」は旬のもの、「季節感」は香りや見た目を意識するとよいようです。また、味付けは、定番となる調味料の配合比率を決めておくと、失敗せずにすみそうです(左ページを参照)。「いろいろな調味料が市販されていますが、わが家で普段使っているのは、薄口しょうゆ、濃口しょうゆ、酒、砂糖、みりん、酢、みそなど基本的なものだけです。酒は料理用酒ではなくて飲める普通の日本酒を。みりん風調味料は使いません。味付けの加減が変わってしまうので、同じメーカーのものを長年愛用しています」と大原さん。揚げ物や炒め物も和食「出汁」「素材」「季節感」を大切に08