ブックタイトルbookcopolo1704

ページ
9/16

このページは bookcopolo1704 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

bookcopolo1704

摂取量をコントロールして安全を守るでは、私たちはどうすればよいのでしょうか。大きなポイントは、一つひとつの物質や微生物などについて、摂取量をコントロールすることです。それぞれが異なる性質を持ち、人への作用の強さも違います。しかし、摂取量が多くなると体への影響度が大きくなり、少ないと影響も小さくなるという共通した特性をもつのです。したがって、作用の強いものについては、摂取量を少なくできれば効果的です。このために、多くの物質や微生物等について国が残留基準や規格等を定めており、濃度をそれ以下にするように生産者や加工事業者に求めています。残留基準や規格というと、農薬や添加物だけを思い浮かべる人が多いのですが、天然の毒性物質や微生物などについても、さまざまな基準や規格が設けられています。天然・自然か、人工・合成かを区別せず、ルールを設けてどちらもしっかりと管理してもらって安全を守ろう、というのが現在の国の姿勢です。本連載では、食の安全を守るさまざまな規制や生産者等の努力について、科学的に解説していきます。食の安全の科学はこの20年ほどで大きく変わってきました。新しい情報を得て、食の安全・安心について共に柔軟に考えていきましょう。プロフィール科学ジャーナリスト。京都大学大学院農学研究科修士課程修了(農芸化学専攻)。毎日新聞社に記者として10年間勤めたのち独立。食品の安全性や環境影響等を主な専門領域とまつながわきして、執筆や講演活動松永和紀さんなどを続けている。「メディア・バイアスあやしい健康情報とニセ科学」(光文社新書)で科学ジャーナリスト賞2008を受賞。2011年から、科学的に適切な食情報を収集し提供する消費者団体「Food Communication Compass(略称FOOCOM=フーコム)も運営している。京都生協検査・点検報告残留放射性物質の検査の詳しい内容を京都生協ホームページで公開中!しもつコープファーム品目:いよかん・はっさく・木成はっさく・清見オレンジ・甘夏柑・国産レモン・キウイフルーツ・ぽんかん・ネーブル・不知火・すだち施設や資料の点検後、しもつコープファームの生産者と、清見オレンジの園地状況の確認をしました。JA京都・南丹市園部町品目:友の会Dコース特別栽培コシヒカリ(園部町)〈1月度検査結果〉農産物残留農薬検査米の残留カドミウム検査卵質検査鶏卵サルモネラ検査微生店舗調理商品物検商品査その他京都協同食品プロダクト㈱商品残留放射性物質検査14検体1検体1184検体5検体9件13件29件0件5件点検シートを使って帳票や書類の確認を行ないました。京都生協の点検項目・検査基準に照らし安全に供給できることを確認しました。コーポロ2017年4月号09