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概要

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▲燻煙を終えたばかりのブルストウインナー。桜チップとウインナーの香りがただよいます。左の3つの商品「ブルストウインナー」「ポークウインナー」「原形スモークベーコン(スライス)」のパッケージ裏面には、原材料が記載されています。じっくりとご覧になったことはありますか?書かれているのは、原料となる肉とわずかな調味料というシンプルな内容。これは、京都生協の組合員の想いと食肉加工メーカー・タケダハム株式会社の努力の結晶です。できるかぎりシンプルにウインナーやハムといった食肉加工品が一般家庭の食卓に上るようになったのは、19 6 0年代のこと。ところが、当時は不自然なまでに赤味がかったハムやウインナーが多く、発色剤を使わないハムも一部地域で作られていたものの、扱いづらい冷凍のブロック状のものしかありませんでした。そんななか、京都生協の組合員は「不必要な添加物が入っていない、肉本来の色のウインナーやハムが食べたい」という想いを強めていきました。19 7 8年、タケダハムは組合員の声に応えるために、食品添加物を使わない商品づくりに着手。といっても、すんなりと事が運んだわけではありません。開発に携わったタケダハム生産部長の木村隆さんは、「社内、特に生産現場の工場で異論が噴出。食品添加物のひとつである亜硝酸ナコーポロ2017年5月号03