ブックタイトルbookcopolo1707

ページ
4/16

このページは bookcopolo1707 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

bookcopolo1707

商品ものがたりいくつもの「壁」を乗り越えて「にがり」で作った昔ながらの味213456理想と現実の「はざま」でそこで、京都生協では組合員の想いを実現するために、「にがりで作った、昔ながらのおいしい豆腐」を開発してくれるメーカーを探しました。開発に要する条件は、「絹こしタイプ・凝固剤は昔ながらのにがり・安定的な大量生産・消泡剤や品質改良剤などの添加物を使用しない・衛生的で物流と共同購入のしくみに耐えられる・賞味期限が1週間以上」というもの。これらは当時の豆腐業界にとって、無理難題を突き付けられるようなものだったのだそうです。1982年1月、徳島県に本社を置く「四国化工機株式会社」に開発を打診。同社は、牛乳や酒、マーガリンなどさまざまな食品の充てん機や包装資材を開発・製造するメーカーです。そのグループ会社がさとの雪食品で、機器の製造の一環で卵豆腐や豆腐などを作っていました。いざ開発に取り掛かったものの、失敗の連続。一般的な豆腐作りのとおりに温かい豆乳ににがりを入れると、あっという間に凝固作用が起こり、スポンジのような豆腐ばかりができたのです。「もったいない」が生んだ発見ある日、たまたま温かい豆乳が冷えて、「捨ててしまうのはもったいない」と思った研究者がその豆04コーポロ2017年7月号