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概要

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▲本社工場の近くにある旧工場の煙突。地域に根づいてきたトキワのシンボルとして、今も残されている「これ1本で何にでも使えておいしい」「お酢が苦手な私も大好きになりました」。口コミで人気が広がったのが、株式会社トキワの「べんりで酢」。香りのよいりんご酢をベースに4種類の酢をブレンドした、まろやかな味の合わせ酢です。「べんりで酢」は、ちょうど2 0年前の1997年(平成9年)に発売されました。製造・販売するトキワは、1912年(大正元年)、酢の醸造業として兵庫県北部の香美町香住の地で創業。戦後、醸造の技術を生かして醤油も造りはじめたそうです。3代目にあたる柴崎一秀会長は「私が大学を出てすぐに跡を継いだのが1964年(昭和39年)。大手メーカーが販路を拡大する中で、地元の小さなメーカーが地域に根ざし続けていくにはどうすればいいか、頭を悩ませていました」と昔を思い出しながら話します。この状況を打破する手掛かりを求め、柴崎会長は町づくりについて学び始めたのでした。カニの町・香住ならではの発想「町づくりに大切なものは、『住んでいる町の中に転がっている』。そう聞いたとき、目から鱗が落ちる思いでした」と柴崎会長。足元を見ると、香住のある但馬の豊かな土地の恵みを実感せずにはいられなかったと言います。コーポロ2017年8月号03