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概要

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商品ものがたり「最高の味」を求めて作り上げた安曇野ブランドへのプライド2134 5 6ち、ふじの栽培はおよそ4割を占めます。JAあづみでは、果実に袋をかけずに育てた無袋りんご「サンふじ」が主流。「サンふじの『サン』は太陽の『S U N』。日照の良さを十二分にいかすため、果実に袋をかけないことからこの名がつきました。『サン○○』という呼び名は長野が発祥なんですよ」と石曽根さんは話します。「おいしい」を求めて挑戦の連続安曇野で「ふじ」の栽培が始まったのは、昭和4 5年のこと。減反政策で使えなくなった広大な米の耕作予定地を、りんご園地に転用したのがきっかけです。当時、安曇野の若き生産者たちが、全国に先駆けて最先端の技術「ワイ化栽培」を取り入れました。りんごの木の大きさをコンパクトに抑えて育てることで、太陽の光がまんべんなく当たり、よりおいしいりんごを作ることに成功。こうして、安曇野ブランドは確実に全国に名を広めていきました。しかし、当時はまだ果実に傷が付きにくく、色づきの良くなる有袋栽培が一般的でした。生産者同士が切磋琢磨する中で、「見た目の美しさにこだわるよりも、本当においしいものを消費者に届けたい」との思いから、昭和5 0年代に太陽の光がよりたくさん当たる無袋農法へと栽培方法を統一。こうして「サンふじ」という名の無袋りんごが誕生しました。そして昭和59年、JAあづみは産直のとりくみ基準に沿う生産者として京都生協と提携。今年で34年目の長い付き合いとなります。04コーポロ2017年11月号