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概要

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▲10月中旬のすぐき菜畑。葉が成長し根が大きく育つ時期で、収穫時期には根と葉を合わせて1kgほどに。30アールで約1.5tを収穫千枚漬けやしば漬けと並び、京都の3大漬物に数えられる「すぐき漬け」。カブの一種「すぐき菜」を塩で長期間漬け込み、乳酸発酵させた特有の風味と酸味のある漬物です。すぐき漬けといえば贈答用の丸漬けなどが思い浮かびますが、現在では漬物メーカーなどでも家庭向けのものが生産されています。また、生産メーカーや材料のすぐき菜を栽培する農家は、意外にも滋賀県に多くあります。滋賀は特産「日野菜漬け」の日野菜をはじめ、漬物加工用の野菜や米作りが盛んな土地柄。「きざみすぐき」いちのべのすぐき菜の産地である東近江市市辺もその一つです。農事組合法人滋賀第五営農組合(以下ダイゴ)は、農業機械などを共有していた市辺の農家5、6軒が集まり、1972年に創設。漬物野菜の加工場を市辺に設置しました。「設立当初は日野菜漬けのみを生産していました。その後、都市部での漬物の需要が高まり、すぐき漬けも作りはじめたようです」と話すのはダイゴむねあきの中井宗昭組合長。「すぐき菜は、米の裏作で栽培する漬物用の野菜。かつては、栽培から皮?きまでの一次加工が農家の仕事でした。ダイゴで一次加工したすぐき菜を地元の漬物メーカーに納入していたんですよ」。すぐき菜農家の一人でもあった中井組合長は、県内の漬物メーカーですぐき漬けの加工に携わり、そのノウハウを教わったことがあるそうです。コーポロ2017年12月号03