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概要

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などの異物が残っていないかを人の手と目で確認。豚バラ肉は、塊のまま加工していきます。塊肉に、針状の装置で調味液を注入。表面をたたき、タンクへ集めます。肉に味をもみ込むため、タンクを約2時間ほど回転させます。その後、コンテナに並べてひと晩静かに置き、味を均一になじませ落ち着かせます。ひと晩置いた肉は、じっくり乾燥後、国産のサクラのチップでしっかりスモークします。その後、蒸気じょうしゃで加熱する“蒸煮”を行なった後、粗熱を取って冷凍庫で急速冷凍します。「カットは、半解凍のパーシャル状態で行ないます。冷蔵程度の温度帯だと、脂身が裁断機に付着してカットしづらいですし、スライスした肉同士がくっついてしまい、“バラ凍結”ができないのです」とはやしのぶひで食品製造部製造課の林伸英課長。加熱後は、クリーンルームでカットから包装までの工程を一貫して作業。「菌が付着する危険性を減らすため、入室する人数も限っているんですよ」と林課長。こうして、ようやく「ン」が完成するのです。料理用カットベーコすべての人においしく食べてほしいからすっかり人気が定着した「料理用カットベーコン」ですが、発売当初はあまり利用がなかったそうです。「生協の担当者が『組合員のニーズに合う』と商品を信じてくれて、より魅力を高めるためにチャックシールを採用するなど、改良を重ねました」と林課長は話します。その甲斐あって今では、兵庫県下の学校給食用にもバラ凍結のカットベーコンを製造するようになりました。2 012年には、肉の臭みを抑えるため、発酵調味料を追加。また、材料から卵と小麦のアレルゲンを除去しました。その後も調味液の仕様を変更したり、さらに2015年にスモークの香りを強化するなど、改善を重ねてきました。「今後はさらにアレルゲンの除去をすすめ、食生活をおいしく楽しんでもらえるように、もっと努力していきたい」と林課長は語ってくれました。小さなカットベーコンには、携わってきた大勢の人の想いがたくさん込められています。食べてよし、使い勝手よしの「料理用カットベーコン」。ぜひ利用してみてくださいね。和気あいあいとした雰囲気の印南養鶏農業協同組合の皆さん品質保証部商品開発課主任やすはら安ともみ徳永さん足立さん林さん原友美さん森田さん食品販売部東日本販売課課長代理たなか田ただし中正さん1.クリーンルーム内の左側でカットされたベーコンは、ベルトコンベアーで右のスパイラルフリーザーへと送られ、右上の出口からバラ凍結の状態で出てきます2.大きな豚バラの塊肉に、異物が残っていないかしっかりチェック3.豚バラの塊肉に100本以上の針を刺して調味液をたっぷり注入。豚バラ肉には無数の針の跡が4.先人たちから受け継がれた製造方法を守り、サクラの木のチップで燻製5.調味液のもととなる調味料を計量中。製造回ごとに閉じ具の色を変えて、入れる量を間違わないようにする工夫がなされています。乳成分など、アレルゲンを含む調味料を量るときは計量カップの色を変え、混入を防ぐ工夫も6.「形も品質のひとつ」。巨大フリーザーでパラパラに凍らせたベーコンの中から、形が不揃いなものを人の目と手で取り除きますベーコンのほんのり塩気とうま味だけで、十分おいしく仕上がります♪マイルドでやさしい味の「料理用カットベーコン」は、料理の名脇役。和洋中のいろいろな味付けと好相性ですよ。汁物ならみそ汁に入れて豚汁風に。炒めものなら野菜と一緒に炒めて、味付けなしでOK!足あ立だち好よし隆たかさん食品販売部部長森も東食田り日品た本販健け販売ん太た売部郎ろ課うさ主ん任コーポロ2018年4月号05