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概要

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?食の安全・安心に関する最新の情報を、科学ジャーナリストの松永和紀さんに分かりやすく解説していただきます。Qテレビで次々と紹介される、体に良いと言われる食べ物。紹介された翌日にはお店からなくなってしまう程だけど、一時的なブームのよう。本当に健康にいいの??A食品ブームに振り回されないでたまねぎ50kgを食べられますか?「○○は健康効果がいっぱい」「△△は免疫力を上げてくれる」…。テレビで食品が特集され、タレントさんが「すごい、おいしい」と声を上げる姿を見ると、ついつい「明日、買ってみよう」と思ってしまいますね。しかし、そうした情報は問題があることがほとんどです。たとえば、「たまねぎに含まれる成分が糖尿病に効く」と言われ、テレビや雑誌でたまねぎ料理が盛んに紹介されていた時期がありました。根拠はたまねぎに含まれる成分をラットに与えたら少し改善した、というだけ。動物と人では、物質によっては代謝や作用のメカニズムが異なることもあり※、この段階では人への効果は不明だったのに、ブームになってしまいました。ココア大流行の陰で患者続出また、食品には数多くの成分が含まれているので、特定の成分を多くとっているつもりが、ほかの成分の過剰摂取になっていた、ということもしばしば起きます。たとえば以前、ココアに強い抗酸化作用を持つ物質が含まれ健康効果があるとして、テレビ番組で何度も取り上げられたことがあります。ところがその後、開業医の間で「とんでもないブームだった」という話になりました。ココアは、砂糖で甘くして飲みます。ココアを毎日飲んで健康になるどころか、血糖値が急上昇、という患者さんが続出したのです。ある開業医は、「テレビに出ている××さんの言うことは信用しないで」と説明するのが大変だった、とぼやいていました。しかも、その成分がたまねぎに含まれる量が問題でした。ラットに与えられて効いた量を人が食べようとすると、なんと毎日たまねぎを50kg食べなければならなかったのです。たまねぎ料理を少々多く食べる程度で効くはずがありませんでした。フードファディズムに気をつけて特定の食べ物が健康や病気に及ぼす影響を、過大に信じたり批判したりする現象を「フードファディズム」と呼びます。ファドというのは、08コーポロ2018年4月号