ブックタイトルbookcopolo1811

ページ
5/16

このページは bookcopolo1811 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

bookcopolo1811

品種のレモンを栽培しています。「この品種は四季成りで花が年4回咲くのですが、私の場合、収穫するのは最初に咲いた花の“一番果”だけを出荷しています」と奥野さん。その理由は、「きれいな果実を組合員に届けたいから。“二番果”以降になると皮が厚くなり、表面に筋張った凸凹が目立つようになるんです」とのこと。また、「和歌山県特別栽培農産物認証制度」の認証を受けている奥野さんの果樹園では、化学肥料と農薬の利用を慣行レベルの半分以下に制限。奥野さんのほか、4人の生産者が同様に認証を受けています。奥野さんは12月にレモンの収穫を終えると、すぐに幹の根元に肥料をやったり、翌年の果実への日当たりを考えて剪定に取り掛かっています。ちなみに、しもつコープファームでは12月頃までは、共同購入の注文数に応じて各生産者に収穫を要請しているのだそう。収穫後すぐに出荷できるため、もぎたてのフレッシュな香りが楽しめます。「おいしかった」の声が災害の傷を癒す力に今年は、7月の初めから大雨や台風が続き、各地で被害が続出。奥野さんの果樹園でも地盤が崩れたり、実が落ちてしまったりといった被害を受けています。「果樹園を囲むように植えていた防風林の一部が倒れてしまいました。完全に修復するには何年もかかると思います」と奥野さん。中西さんによると、例年よりも全体で1割ほど収穫量が落ち込む予測だそうです。「せっかく精魂込めて作ってきたのに、自然災害とはいえ、こういう状況は心が折れそうになるほどショックです。でも、待ってくれている組合員さんがいると思うと、頑張ろうという気持ちになれます」。組合員の声が何にも勝る励みになる、と中西さんは語ります。ある組合員から寄せられたハガキに、「産直国産レモンの香りの良さにビックリ。絞った果汁をトマトジュースと混ぜて、毎日飲んでいます。おいしいし、元気が出ます」と、感謝のメッセージがつづられていました。「こういった声が直接届くのは本当にうれしいです。ものづくりの醍醐味ですね」と中西さんは笑顔をみせてくれました。産直国産レモンは、10月頃~12月初めまではグリーンレモンとして出荷。12月初旬~年内いっぱいは淡い黄色になり、年明けから2月頃までは鮮やかな黄色に。力強く爽やかな香りがお好みの方はグリーンレモン、果汁たっぷりがお好みの方には黄色いレモンがおすすめ。旬の味と香りを、ぜひお楽しみください。1.奥野さんの果樹園のレモンの木は20年もの。「人間でいうと“働きざかり”で、良い実をつける時期です」2.今回お話を伺った、しもつコープファーム常勤理事中西源蔵さん(左)と、生産者の奥野孝さん(右)3.果樹園の一角にある灌漑用のため池。雨が少なく、暑かった今年の夏も大活躍4.果樹園の開墾も奥野さん自身で手掛けています。この石垣も手づくりで、土木工事の廃材を有効活用しています5.「和歌山県特別栽培農産物認証制度」の認証札。安全・安心なレモンだから皮ごと食べられます6.収穫後はSサイズ~3Lサイズの重量で仕分け▲7月の大雨で果樹園の地盤が崩れた場所。下の住宅に被害が及ばないように応急処置の土のうが積まれています「塩レモン」派?それとも「ハニーレモン」派?新感覚の調味料!塩レモン(作りやすい分量)レモン1個につき塩10gよく洗ったレモンを薄切りにする。細かく刻んだレモンとレモン液を…ソテーしたお肉やお魚にかけてクリーム系のお料理に添えてアクセントにサラダのドレッシングにポテトサラダの隠し味にも!煮沸した容器に、レモン、塩の順番で詰め、冷蔵庫で3週間保管すればできあがり。※時々、容器を上下にゆすって、レモンと塩がよく混ざるようにしますドリンクやスイーツに♪ハニーレモンよく洗ったレモンを薄切りにする。密閉できる容器にレモンとレモンが漬かるくらいの量のハチミツを入れ、半日~1日置いてなじませれば完成。コーポロ2018年11月号05