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概要

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を持っていない、みんなが通う塾に通えないという事実が、子どもたちを苦しめるのです。友達との関係を維持するためにはお金が必要です。例えば、季節行事や友だちの誕生会に使うお金のために食費を削ったり、怪しいアルバイトに手を出したりする子もいます。10代の子どもたちは「みんなと同じ」であり続けるために、たくさん自分を削っているのです。学校へ行くことはもはや「お勤め」と一緒で、「学校にいる自分」を演じ続け、疲れ切ってしまうのです。これが、大人たちが虐待、いじめ、不登校など、表に出てきた問題だけを対処してきた結果です。弱い立場の人を支えるために子どもたちは、家庭や学校でのいじめや虐待から逃れて地域に逃げ出します。日中、地域にいるのは今まで地域を守ってきた自治会などの人たちですが、彼らもいずれ引退し、極端な世代交代が起こります。すると、地域のこれまでの文化・文脈は引き継がれず、子どもたちが困った時のためのノウハウも継承されないのです。今、改めてこ・と・の本質を考えるべき時がきています。季節行事や地域行事、見守り活動などをはじめた人たちは、何らかの思いを持っていたはずです。あと10~20年経ち、その思いを語れる人がいなくなると、誰の言うことが正しいのか証明できず、最終的に声の大きい人、力を持っている人の意見が通ってしまう。貧困問題を抱える子どもたちは、力がなく声を上げられないことが多いです。今、地域を支えている力のある人たちと子どもたちを引き合わせて、どうすれば弱い人たちを支えられるまちにできるか。そのなかで、自分はどんな関わり方ができるのかを、ぜひ皆さんの立場で考えてほしいのです。子どもたちが豊かに暮らせるまちづくりを・・「貧しくて困る」と書いて貧困です。困りごとが生じても、お金がないために解決の手段を選べない、手段にたどり着けない、解決するための条件を満たせない。そして自由な選択権を奪われ、できないことが増えてしまう。結果、未来の選択肢が少なくなる。そういう時代が子どもたちに訪れないようにするために、私たちが貧困の問題に取り組んでいく必要があります。困りごとにアプローチする方法を届ける、時間をかけて声を上げ続ける、声を拾ってくれるメディアや、活動を支えてくれる人たちの力を借りる。行政・議員に訴えて政策を変えていく。自分たちがどんな選択をしたいかを、子どもたちが豊かな人生を歩めるように考えながら選んでいただきたいです。子どもの貧困というテーマから、私たちは改めてどんなまちをつくり、残したいと思っているのかを考えてみてください。た参ブ会く加ー場さしス後んたが方集組設にま合置フり員さーましにれドたよ、ド。る学ラ寄習イ付会ブがにの子どもの貧困問題のために、私たちができること自分の得意分野で参加1 2子どもたちと直接関わるほかにも、子どもが活動する場の提供、行政や議員への提案など、できることはたくさんあります。得意なことが思いつかない人は、まちで出会う子どもににっこり微笑みかけるだけでも構いません。自分の得意を考えるところからはじめてください。子どもの感覚に合わせた接し方を地域に逃げてきた子どもたちが、私たちの前からまた逃げ出してしまわないように気を付けましょう。大人と子どもの感覚は随分違うので、大人がアドバイスとして言ったことを、子どもたちは「怒られた」と受け取ってしまうことも。笑顔で話しかけるだけでも、何かが変わるかもしれません。保護者や学校にも理解してもらいながら取り組んでいきましょう。3声かけは「足し算の言葉がけ」で例「なぜ1 0 0点が→とれなかったの?」「80点もとれたね」「静かにしなさい」「大きな声出して、→元気いっぱいやな!」「引き算の言葉がけ」はできていない部分を指摘されている、つまり「結果だけを見て自分を見てくれていない」と子どもが感じる要因のひとつ。「足し算の言葉がけ」は子どもたちが積み上げた現在地を承認して、今何をしようとしているかを確認するために行ないます。子どもたちに対する心持ちを、少しずつ変えていくことが問題解決の第一歩になります。コーポロ2019年2月号07