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概要

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秋のまなびば♪報告その5食品ロスを減らすために私たちにできること「秋のまなびば♪報告」第5弾は、2019年11月5日に京都経済センターで開催した「食品ロス」の講演会です。講師はジャーナリストの井出留美さん。「食品ロス」の基本的な知識をふまえながら、「食品ロス削減」のためにできることについて、クイズを交えながらお話しいただきました。い講師:井で食品ロス問題ジャーナリスト、栄養学博士。食品ロス問題を全国的に注目されるレベルまで引き上げたとして、2018年、第2回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門受賞。近著に『食品ロスをなくしたら1か月5,000円の得』(マガジンハウス)、『賞味期限のウソ』(幻冬舎新書)。る出留み美さん消費期限と賞味期限「アイスクリーム」に表示がなくて「冷凍食品」に表示があるのは、次の3つのうちどれでしょうか?1賞味期限2消費期限3品質保持期限正解は1賞味期限です。アイスクリームは-18℃で保存するため品質の劣化が遅く、表示が省略できます。消費期限は、基本的に保存期間が5日以内で“期限を過ぎたら食べない方がよい年月日”のこと。パンや惣菜など傷みやすい食品が対象です。一方、賞味期限は保存方法を守って保存していた場合に“品質が変わらずにおいしく食べられる期限”のことですが、品質がダメになる期限と誤解している人がまだまだたくさんいます。賞味期限は、あくまでもおいしさの目安です。期限を過ぎたら急に品質が落ちるわけではありません。例えば、缶詰の賞味期限は3年間。これは缶の保持期限で設定されています。缶詰の中身は真空調理になっているので、理論的には半永久的に持ちます。また、缶が損傷するようなことがあれば、3年を待たずに中身の品質が劣化してしまうこともあります。1世帯当たりの食品ロスにかかる費用は年間65,000円東京都の家庭ごみ集積場で、消費期限・賞味期限前に廃棄された食品を取り出したところ、賞味期限が5カ月も残っている高級羊羹、鉄火巻、コンビニエンスストアのパンや総菜、野菜など…お店が開けそうなくらいの品揃えになり、とても驚きました。京都市の例で見ると、1世帯(4人)あたり年間に捨てている食品は約61,000円分。処分するためにかかる費用は税金も投入されて約4,000円。ということは年間65,000円、日本全体で換算すると11兆1,000億円という莫大なお金がかかっています。1東京都民の年間食事量日本の食品ロスは、年間でどのくらいあるのでしょうか?2愛知県民の年間食事量3大阪府民の年間食事量08コーポロ2020年3月号