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概要

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つくるもの、つく「おいしいものを届けた商品ものがたり北澤農園のミニトマト23141.北澤さんのミニトマトは身が引き締まってつやっつや!まるで宝石のような輝き2.栽培エリアのセンサーなどで感知したデータがコンピューターに転送され、プログラミングされた通風や採光、施肥、水やりなどが適宜自動で行われます3.とはいえ、脇芽をとったり、収穫などの手作業はもちろん必須。丹精込めて行います4.高さ4.5mの三角屋根が連なる真新しいビニールハウス。この中でミニトマトの水耕栽培を通年で実施へ円型で皮がしっかりしているので、宅配での流通に向いています。甘みと酸味のバランスが良いのが特長」と北澤さん。もともとは祖父から受け継がれた土地でしたが、「土壌栽培の作物は、味のばらつきがあり品質を安定させるのが難しい」と悩みも。かねてから、品質や味をはじめ技術、収益性、人手といった農業の課題を解決する糸口を模索しており、活路を見出したのが水耕栽培でした。まず、地域の仲間に教わりながら、小規模での栽培に挑戦。そして、家族にとって大切な土地に建設したのが、このハウスなのです。水耕栽培では、水と液体肥料で野菜を育てます。水やりや施肥から、ハウス内の温度や湿度、日照量といった生育環境まで「農家の勘」に頼っていたものをコンピューターで一元管理できるのが水耕栽培のメリット。「うちの農園は、私と母と妹、4人のパートさんで切り盛りしています。少ない人手で品質の高い農産物を安定して栽培するには、うってつけの方法です」と、北澤さんは語ります。ミニトマトは、10月上旬にミツバチによる受粉を行い、11月ごろから収穫予定。「地元での販売は、完熟で新鮮なおいしいミニトマトが出荷できるのでうれしい」。そう話す北澤さんは、大学生のころ、自分で育てた野菜を販売したり、農業に役立つ社会経験を積むために会社員として働いたのちに就農した経歴の持ち主。農業に人一倍の情熱を抱く北澤さんのミニトマトは、コープのお店だけでなく宅配の商品としても登場予定です。裏表紙でもミニトマトレシピを紹介中♪そのままでももちろんおいしいミニトマト。酸味がちょっと苦手…という方は、加熱してみて。酸味が抑えられて、よりトマトの甘さを味わうことができます。04コーポロ2020年10月号