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概要

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り方は十人十色。い」、その想いはみな同じ田中農園のイチジク11.完熟のイチジクは赤紫色の皮にハリと光沢があります。取材日が今年の店頭初お目見えで、心待ちにしていた組合員もいたそう2.実の重さで枝が垂れないように、ひもで枝を吊り上げていきます。日当たりも良くなりますでは3 423.軸側からお尻に向けて皮を引っ張ると、簡単に剥けるのは完熟なら4.田中さんのイチジク畑は約4,000m2。水田を畑に転用したため、水はけの問題などで当初はかなり苦労したそうこだわりの木成り完熟の「箱入り娘」京都一のイチジク産地・城陽市。主に、「桝井ドーフィン」という品種が栽培されています。実が大きく、程よい甘さで、8月初旬から11月ごろまで収穫できるのが特長です。ただ、完熟のイチジクは実・皮ともに非常にデリケートで、収穫や出荷作業時にも傷がつきやすく、より慎重に扱う必要があります。そんな中、「木成りの完熟を食べてもらいたい」と頑張るのが、イたなかひろゆきよしだチジク農家の田中博之さんと吉田まさと昌人さん。今年の初出荷を終えた田中さんのイチジク畑を訪ねると、ふんわりと漂うイチジクの香りが出迎えてくれました。「甘さ、風味、味の濃さ、実の柔らかさ。完熟のおいしさは別格です。収穫当日がベストの食べ頃」と田中さん。最盛期ともなると、まだ薄暗い早朝のうちから収穫が始まります。1個ずつ手の平で包み込むように実をもぎ取り、クッション材を敷き詰めた箱にそっと並べていきます。そして、すぐに店頭用のプラスチックケースに移し替えてコープのお店へ順次出荷。「今年は長雨で身の腐れも多く、無事に成長するか心配だった」と田中さん。丹精込めて育てた完熟イチジクは、ほぼ全て、コープ城陽店などの地産地消コーナーに並びます。実は、サラリーマンから一転、新規就農を果たした2人。イチジク栽培は田中さんが6年目、吉田さんが4年目で、地域の農家からノウハウを学びながら完熟にこだわり続けています。冷蔵庫で2~3時間冷やし、皮を剥いて、そのまま生で食べるのがおすすめ。完熟イチジクならではの甘みや香りが楽しめます。生ハムやチーズなど、塩気のある食材と合わせればおつまみにも。コーポロ2020年10月号05