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くらしの助け合いの会公開講座を開催!

2015年3月16日

くらしの助け合いの会
■開催日:2月28日(土曜)
■開催場所:せいきょう会館
くらしの助け合いの会公開講座「食と健康を考える!~おいしく食べて長生きしましょう~」を京都府立大学元副学長の「東 あかね」先生をお招きして開催しました。50名を超える参加は、食と健康に対する関心の高さを思わせる人数でした。
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東先生は「高齢男性の健康セミナー」を15年間継続して開催されていますが、くらしの助け合いの会の配食活動にも理解がおありで、そのセミナーの食事づくりを配食グループがお手伝いをしていることからのご縁で今回の講座をお願いすることになりました。
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 お話しの主な内容は、以前は「メタボリックシンドローム」が話題になっていましたが、今は「ロコモティブシンドローム」が話題だそうです。「ロコモーションとは運動する機能のこと」「ロコモティブは運動する能力を有すること」です。「ロコモティブシンドロームとは、運動器症候群、運動器の障害により要介護状態になるリスクの高い状態のこと」です。関節障害、筋力低下、骨粗鬆症、骨折、脳血管、神経障害などが要因で身体の動きに障害がでることがあります。そうならないように、どのように防止するかのお話しです。
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今までは「肥満にならないためには食べ過ぎないように」が中心的な話題でしたが、運動器症候群にならないためには「しっかり食べること」ということでまったく逆のお話です。肥満か痩せかを判定するのはBMIという体格指数でみますが、肥満より痩せのほうが死亡率としては高いというデータがでているそうです。痩せている人は栄養状態が悪く肺炎などの感染症になる方が多いという結果です。痩せている方は骨密度も筋肉量も少なくなっている可能性があるということです。今回は、その筋肉量を増やす、骨を強くする食事と運動のお話しでした。筋肉の量を増やすにはたんぱく質が必要です。特に動物性たんぱく質が有効だということです。牛肉を良く食べている方が長生きをされているということです。骨を丈夫にするのにはカルシウムの摂取が大切です。そして運動量を増やし、日光に当たることだということです。ロコモティブシンドロームを予防する食生活は卵を毎日、肉と魚は1:1で交互に、牛肉、豚肉、鶏肉、レバーなどとイワシ、サケ、サンマなど。それから牛乳・ヨーグルト・チーズのどれかを毎日とります。運動は、日々の暮らしの中で意識して量を増やすこと、スクワットが特によいとのことです。
まとめとしては、健康な体をつくるにはバランスの良い食事(エネルギーのバランス、栄養素のバランス、食品のバランス、料理のバランス)が大切だということです。最近良く目にすると食事バランスのコマを思いだして下さい。主食、副菜、主菜、コマの紐は間食と嗜好品、運動することでコマを回します。真ん中の芯は水分です。日本の伝統的な遊び道具のコマを使って和食の大切さ、運動の大切さも表現しています。東先生の研究室の合言葉は「おいしく食べて健康に、歩いて天国にいこう!」だそうです。みんなで歩いて天国にいきましょう!