有田みかん


この地の恵みを一身に浴びて
「冬の風物詩」として広く愛されている「みかん」ですが、京都生協の宅配では「和歌山みかん」の名で、毎年10月初旬ごろから登場しているものがあるのをご存知でしょうか。これは「極早生(ごくわせ)みかん」と呼ばれ、みかんの収穫・出荷時期によって4つのグループに分類された中のトップバッター。その年のみかんの出来を印象付ける、とても大切な存在です。


今回取材したのは、和歌山みかんの産地のひとつ、有田コープファーム。有田地域は、温暖な気候や豊かな日差し、そして砂岩や泥岩、礫(れき)を含んだ粘土質の地層という、恵まれた自然環境にあります。年間の平均気温は約17℃と高く、海や川の水面や、園地にある石垣に反射する太陽の光をたっぷり浴びて、みかんは健やかに育ちます。さらに、水はけの良い土壌で育つことで木に適度な水分ストレスが与えられ、糖や栄養を実にしっかり蓄えるようになります。これが有田みかんならではの「コク」の秘密。「有田には土地本来の力がある」と産直産地である有田コープファームの村田さんが語るように、この土地ならではの自然条件が有田みかんのおいしさを生み出しています。

選果場のラインを流れる収穫したての有田みかん。爽やかな香りが広がります
職人の目で、未来を見据えて
加えて、生産者のたゆまぬ努力が
有田みかんのおいしさを支えています。収穫よりずっと前、2~3月に行う枝の剪定は、その年と翌年の収穫を決める大切な作業。1年ごとに豊作と不作を繰り返す習性を持つみかんの木の「翌年実がなる芽」を見極めながら、今年と来年の収穫量が同じくらいになるよう、枝をミリ単位で選んで残します。4~5月に花が咲き、6月の摘果では、傷ものを落としすぎると残った実が大味に育ってしまうため、職人の絶妙なバランス調整が欠かせません。7~8月の猛暑では「日焼け果」ができてしまいますが、それをあえて残すことで、枝が重みで下がり、他の実を隠す日除けとなります。過酷な夏を逆手に取った知恵と工夫で、ようやく秋に収穫を迎えられます。
大切に育てた味を守るため、有田コープファームでは出荷時の選果工程にもこだわっています。ラインで流す工程を極力短くすることで、果実を傷つけず、もぎたてのおいしさをそのまま食卓へお届けしているのです。

7月の取材時に付き始めた実は、いわば「みかんの赤ちゃん」。夏の日差しを浴びて、成長を待ちます
産直提携50年、
変わらぬ「すっぴん」への想い
有田みかんは、京都生協の農産物での産直第1号商品として1976年に誕生し、今年で50周年を迎えました。ワックスを使わず、磨くためのブラシもかけない「すっぴん」仕上げで、組合員の安全・安心への想いに応え続けています。この「もぎたてそのままの味」への自信こそが、有田コープファームの誇りです。「最近は値上がりで果物がぜいたく品になってしまいましたが、私たちは毎日の暮らしにみかんをお届けしたい。そのために、組合員さんとのつながりをつくり続けたい」と組合長の山下さんは話します。一つひとつ大切に育てられた「初物」を、産地の想いとともに味わってみてください。



- みかん 1個
- 人参 1本(150g)
- 塩 小さじ1/3
- A= 酢・オリーブ油 各大さじ1、はちみつ 小さじ1、粗びき黒こしょう 少々
みかんキャロットラぺ
調理時間:約15分
全量:カロリー236kcal 塩分0.7g
(作りやすい分量)
- 1. 人参はせん切りにして塩もみをし、約10分置いて水気を絞る。みかんは皮をむき、横半分に切って小房に分ける。
- 2. ボウルにAを混ぜ合わせ、人参を入れてよく和える。みかんを加えてサッと混ぜる。
- \POINT/
にんじんは斜めの薄切りにし、切り口を下にして少しずつずらして重ね、端から1〜2mm幅に切ると繊維が断ち切られ、調味料がよく染み込みます。







