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概要

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14ちまたには効果・効能を暗示する「健康食品」があふれています。これらの商品は、どこまで健康促進に役立つのでしょうか?食品表示に関する情報について考えてみましょう。健康な生活を送るため、「食べ物」に気をつけているという人は多いはず。「食べ物の中でも、効果・効能つまり機能性を表示したり、ほのめかしたりする食品は数多くあり、しかも複雑さを増しています」。そう話すのは、群馬大学名誉教授で食生活教育の専門家・高橋久仁子さん。アメリカで提唱された、食べ物や栄養が健康や病気に与える影響を過大に評価したり信じたりする「フードファディズム」という概念を、日本で初めて紹介しました。かつて、日本では、食品に機能性を表示健康効果への期待を反映ますます増える「健康食品」群馬大学名誉教授、農学博士。食生活教育の専門家として、メディアに惑わされない食生活教育を提唱。高橋久仁子さんすることは禁止されていました。ところが、1991年に「特定保健用食品」(トクホ)が登場し、厚生省(現在は消費者庁)が許可すれば表示可能に。2001年には、「栄養機能食品」が設けられ、一定量のビタミンやミネラルを含む商品は、所轄官庁への届け出不要で栄養成分の機能が表示できるようになりました。そして、2015年に「食品表示法」が施行され、同時に「機能性表示食品」が誕生。健康に役立つ効果・効能への期待を表示した食品が3種類に増えたのです。(P5参照)こういった法律で表示が許されている食品や、何らかの健康への効果を期待して口から摂取する商品のことを総称して、「健康食品」と言います。あふれる食の情報に惑わされていませんか?04