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概要

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のことを見てほしい、かまってほしい」というサインなのだとか。このころの私と長女の関係は、相撲のぶつかり稽古に似ていて心は傷だらけで、何もいいことはない。そこで思ったんです。「子育ては勝負ではない。子どもの土俵からおりよう」。「親は、プールの横で浮き輪もって見守っているぐらいの関係がいい」。「子育てのゴングを鳴らしたのは、自分だ」。長女との関係は、私に母親としての立ち位置を教えてくれました。次に、のんびりとマイペースな次女は、高校2年生になりました。乳児期に理学療法の歩行訓練を受けていて、そのころの私は「この子は一生歩けないかもしれない」といった先の見えない不安でいっぱいでした。そんな私の手を、次女は、その小さな手で満面の笑顔を浮かべながら「とんとん」とたたいたんですね。それは「大丈夫、大丈夫」と言ってくれているようで、心の底から救われました。今は、よくぞここまで大きく育ってくれたと感謝しています。とはいっても、反抗期はやっぱりありましたよ。中学2年生のある日、ネチネチと説教をする私に向かって、「クソババア」と言ったり、ムッツリとした表情を見せるようになったり。しかし、リハビリの日々を思えば、娘の反抗期もうれしかったですね。中学1年生の三女の子育ては、まず、会場のみなさんに質問です。20秒間で、わが子のいいところを書き出してみてください(紙面を読んでいる方も実践してみてください)。わが家の長女は希望していた大学に入り、反抗期に全身をおおっていた〝ハリ〟が本当の意味で抜け落ちたように思います。ふり返れば、小学4年生のころから会話は「キモイ」「ウザイ」「ヤバイ」「ムリ」の4語。小学6年生で本格的な反抗期に突入し、ドアを閉める音や廊下を歩く音のうるさいことといったら、親はイライラしっぱなしでした。この思春期の子どもが出すうるさい音は、心理学用語で「ダンス」と言われているそうで、「わたし毎年恒例の組合員大学習会。昨秋は、組合員が日ごろから関心を寄せている「子育て」と「環境」をテーマに2つの講演会を開催しました。好評を博した講演の内容をご紹介します。(2015年10月31日、京都テルサ)講演12年連続の登場となる育児漫画家・高野優さんの講演会には、育児奮闘中から子育てひと段落まで幅広い世代の組合員が参加しました。その3分の1は、なんと前回のリピーター。3姉妹の母親でもある高野さんが繰り広げる「子育て談義」に、会場は笑いと感動の涙でいっぱいになりました。高野優さん育児漫画家、絵本作家。子育てに関する講演会活動を中心にテレビへの出演など活躍の場を広げる。「ベストマザー賞2 0 1 5」(日本マザーズ協会)を受賞。組合員大学習会報告ゴングを鳴らしたのは自分子育ては勝負ではない「子は育ち親も育つ~楽しまなくっちゃもったいない~」06