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概要

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くみかつ!kumiaiin-katsudou子育て12/24(日)クリスマス人形劇を開催しました?平和クラブポップコーン?コープ京田辺で人形劇団「ぷくぷく」さんによる、クリスマス人形劇「うらの畑のおいもさん」を開催しました。20組の親子が参加し、あっという間に会場は満員に。入口には「ヒバクシャ国際署名」も設置され、記入をする姿もありました。平和クラブポップコーンの司会から説明のあと、いよいよ開幕。親子で植えたいもを秋になって一つずつ掘り出し、最後に残った大きないもをみんなで力を合わせて引っこ抜くというストーリー。子どもたちは話が進むにつれてどんどん引き込まれていきました。最後の大きないもを抜くシーンでは会場一体となって掛け声をかけ、アドリブも飛び出すほどの盛り上がりに。ポップコーンの皆さん手作りの折り紙クリスマスツリーのプレゼントもあり、素敵なクリスマスイブとなりました。▲劇の後の交流タイムでは人形に触らせてもらいました。みんな大喜び!平和クラブポップコーンの感想0歳から小学生まで、みんながとても楽しめました。子どもたちがノリノリで見てくれたので、「ぷくぷく」の出演者もアドリブが出るほど楽しめたようです。参加者の感想・1歳の子どもを連れてきました。初めての人形劇でしたが、集中してじっと見ていました。・楽しかったです。良かったです。被災地の今3.11を忘れない情報提供/みやぎ生協▲みやぎ里親支援センターけやき。センター長の卜蔵康行さん(右)とスタッフの遠藤さん。宮城県では、震災で両親を失った子ども139人(※1)のうち約6割が、里親制度のもとで養育されることになりました。里親となったのは、ほとんどが祖父母やおじ・おばなどの親族です。「震災で里親になるというのは極めて特殊な体験です。誰とでも話せることではなく、理解し合える相手もいない。里親同士、気持ちを共有できる場が必要でした」。ぼくら里親会である「宮城県なごみの会」の卜蔵康行さんは、当時をふり返ります。なごみの会は県の委託を受けて2012年3月に里親支援事業を開始。東北大学震災子ども支援室の協力を得ながら、石巻・東松島・気仙沼の3カ所で「親族里親サロン」を開催してきました。里親は、自身の喪失感と震災体験の痛みに向き合いながら、孤児となった子と一緒に暮らす道を選びました。子ども(孫)とは元々三世代同居だったので違和感がないという人、親族で話し合って引き取ることになった人など、その“親子”関係はさまざまです。サロンに参加した里親たちは、里親になって生じた生活の変化への戸惑いや高齢で再び子育てを始める不安、母親の死を孫に伝えられずにいることなど、それぞれの気持ちを語り合いました。最初は子育ての悩みを共有する場だったサロンですが、卜蔵さんは「サロンに参加しているご家庭を見ていると、6年経ってだいぶ子どもとの関係が安定してきているのが分かります」と話します。それでも高齢の里親のなかには、病気など健康上の問題や、経済的な不安を抱えながら子どもを養育している人もいます。また、思春期を迎えた子をうまく育てられるか、子どもが社会に出ていくまで自分たちが元気でいられるだろうかと心配する人も多くいます。里親を支援する活動は、2017年、みやぎ里親支援センターけやき(※2)に移行しました。センター長でもある卜蔵さんは「忘れないことが課題」と言います。「里親さんたちに“皆さんのことをいつも忘れずにいる者がいる”ことを知っておいてほしいので、参加者がゼロになるまでサロンは続けます」。震災で里親になった人たちを支えていく震災で里親になった家庭と気持ちを通わせながら、卜蔵さんたちの活動は今後も続きます。※1:宮城県によるデータ※2:2017年1月発足。県の委託を受け、宮城県なごみの会と社会福祉法人キリスト教育児院が共同で里親を支援していますコーポロ2018年2月号11