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概要

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材料のミキシングは見極めが非常に重要です」と矢土さん。黄身の割合が多すぎると卵白の泡立ちが弱く、生地が膨らまないのです。また、生地の泡立ちは気温にも左右されるので、状況に応じて泡立て具合を変えるのだと言います。オートメーション化のなかに息づく職人の技4つの材料を十分に泡立てたら、カステラ枠に流して一旦全体を温めます。生地全体を同じ温度にすることで、焼きムラを抑えるのだとか。その後、人の手を使って1枚1枚「泡切り」と呼ばれる工程を行ない、生地のきめを整えます。こうすることで、焼き上がりがいっそう美しくなります。次に生地は4ブロックに温度帯を分けた連続オーブンで約50分間焼き上げます。徐々に温度を下げることで、オーブンから出た際に急に生地がしぼむのを防いでいます。焼き上げ途中、枠の上に載っている鉄蓋を開けて熱を抜くのも大事な作業。生地の膨張を防ぎ、焼き上がりを平らにするのだそうです。「職人の技術を可能な限りライン化し量産を可能にすることで、専門店の味をお手頃価格でご提供しています」と、佐々木さん。焼きあがったカステラは枠から取り出され、一晩寝かせることでさらにしっとり感がアップ。両サイドを切り落として8切にカットし、パッキングして完成です。素材への信頼とものづくりへの自信今回のリニューアルでは、パッケージ、商品名が産直さくら卵の存在感をより感じさせるものへと変更されました。素材そのものへの信頼と、それを活かした商品づくりへの自信が感じられます。「組合員さんに『小さいころから食べています』などのお声をいただくと、わが社の歴史だけではなく、京都生協と組合員さんの歴史も感じられて、非常に感慨深い気持ちになります。ぜひ組合員さんやそのお子さん、お孫さんにも食べていただきたいです」と佐々木さん。さくら卵のおいしさを最大限にいかしたさくらカステラは、ふんわりとした柔らかさのなかにも、しっとりとした口当たりと卵のコクが感じられます。おやつに、朝食に、スポーツのお供に。気軽に食べられるこだわりの味をぜひご賞味ください。1.泡立てた生地を枠に流し込みます2.焼きあがったカステラを枠から取り出し、一晩寝かせるのがしっとり感のひみつ3.材料を約15分間かけてふわふわに泡立てます。このミキサーの中には約150個のさくら卵が!4.長い連続オーブンの中は、コンピューターで細かく温度管理されています5.商品を配送する際に使用している万寿やのパン箱。「ねんねこマーク」は安心・安全を表しています6.大きな1枚のカステラを1切ずつにカット。手早く小分け、包装されますカステラのお供は…?カステラをスポンジケーキ代わりに・カステラをスポンジ生地の代わりに使って「お手軽ケーキ」づくりはいかが?適度にしっとりしていて・おいしいですよ!キューブ型にカットすればパフェの材料にもなります。万寿やの社員さんにお伺いしたところ、緑茶牛乳コーヒーなど答えはさまざま。洋菓子のような和菓子だからこそ、あわせる飲み物を変えるだけでもいろいろな楽しみ方ができますね。コーポロ2018年9月号05