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概要

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自然に生えたカビは食べないで私たちが注意した方がよいのは、パンや餅、菓子など、手作りしたり購入したりしたあと、しばらくして自然にカビが生えてしまったもの。空中には多種類のカビの胞子が飛んでおり、食品に付いて増殖します。多くのカビは無害ですが、毒性物質を作るカビが増えてしまっている場合もあります。食品工場は、カビや細菌などが中に入りにくくなるような設備が備えられていることが多いのですが、そのような設備は一般家庭にはなく、どんなにきれいに掃除しても胞子が飛ぶのは避けられず、食品に付きます。カビ毒の多くは加熱では分解されません。それに、カビは表面だけでなく内部にも菌糸を伸ばして毒性物質を作ることもあり、カビの生えた表面を削り残りは食べる、というのも勧められません。食品は、カビが生える前に食べましょう。とはいえ、お正月の鏡餅のカビは避けがたいですね。鏡餅は1年に1度の縁起物なので、いただく場合は少しだけにしましょう。餅が中に入った樹脂製の鏡餅にはカビが付かないので、こちらを飾るのもよいだろうと思います。■PROFILEまつなが松わ永和き紀さん科学ジャーナリスト。京都大学大学院農学研究科修士課程修了(農芸化学専攻)。毎日新聞社に記者として10年間勤めたのち独立。食品の安全性や環境影響などを主な専門領域として、執筆や講演活動などを続けている。「メディア・バイアスあやしい健康情報とニセ科学」(光文社新書)で科学ジャーナリスト賞2008を受賞。新刊は「効かない健康食品危ない自然・天然」(光文社新書)京都生協検査・点検報告残留放射性物質の検査の詳しい内容を京都生協ホームページで公開中!工場点検レポート京都生協コープ商品「みたらし団子」「水無月」を製造している「和菓子の万寿や」を点検しました。米粉は国産限定であることを、記録や伝票などで確認しました。その他、工場内での衛生管理、異物混入対策、アレルゲン管理などにも問題がないことを確認しました。▲原料保管庫です。▲蒸し工程、タレの▲みたらし団子の成原料入荷後の品質、炊き上げ工程で蒸気形工程。形の確認が期限チェックとともに、異物混入対策としを直に浴びる排気ダクトは、新工場になっされ、この後、焼き工程にすすみます。て外袋の汚れなどを、て3年半たった今も、ローラー掛けしています。日々の清掃によりきれいな状態です。〈10月度検査結果〉農産物残留農薬検査米の残留カドミウム検査卵質検査鶏卵サルモネラ検査微生物検査店舗調理商品商品その他京都協同食品プロダクト㈱商品残留放射性物質検査8検体1検体818検体7検体79件33件73件6件5件京都生協の点検項目・検査基準に照らし安全に供給できることを確認しました。コーポロ2019年1月号09