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概要

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春のが一番うまかばい。▲川口さんと奥様の洋子さん。畑ではどんどんアスパラガスの春芽が育ってきていますります。長崎県は島々から成り立つ独特の地形を生かし、さまざまな農産物を生産しています。その中の一つとしてアスパラガスの取り扱いが2003年からスタートし、2 010年に産直認定となりました。アスパラガスは一度苗を植えると、ずっと同じ地下茎から芽が出てきます。私たちが食べているのは茎の部分で、春にはその全てを収穫します。春の収穫期が終盤に向かう頃、徐々に食感が固くなり始めるので、タイミングを見極めて収穫をいったんストップ。親株となるアスパラガスを残して2カ月ほど休ませます。すると、残ったアスパラガスはぐんぐん伸び続けて、3週間ほどで木のようになります。夏のハウス内はまるでジャングル!大きく育った親株の根本から伸びてきた夏芽は「夏アスパラ」として、10月まで収穫を行います。その後秋から冬にかけて、養分を地下茎に集中させて休眠させます。次の春には、冬の間にたっぷり養分を蓄えた春アスパラが芽を出します。「同じ苗でずっと収穫し続けるため、1年後、3年後、10年後…と先のことを考えながら毎日の作業を行っています。そこが他の農産物との大きな違いですね」と、赤司さんは話します。手をかけ、目をかけ「誇り」を育てるアスパラガスは1日で5~10cmくらい一気に伸びることもあり、だからこそ収穫には一苦労が。全て手作業で、朝と夕方の2回に分けて行います。朝にはまだ小さかった芽が、夕方には収穫ギリギリの大きさまで成長している、なんてこともよくあるのだそう。また、アスパラガスの育成で最も重要なのが水の管理。適切な水やりができていればぐんぐん伸び、コーポロ2021年4月号