機関誌 コーポロ2025年11月号|京都生協
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コーポロ 2025年11月号▲太陽の光を浴びて輝きを増す 富有柿。収穫直前まで、大地の恵みをたっぷりと果実に蓄えますようになりました。 「京都生協は“つくり手の想いを組合員さんにいかに届けるか”ということを、ずっと一緒に考えてくれています。すごく産地想いなんですよ」と笑顔を見せる、和田さん。その言葉通り、美吉野農園では京都生協職員が産地や商品について学び、生産者との交流を通して信頼関係を築いていく「産直交流 」を大切にしてきました。「産地について知った上で食べてもらう。これって、消費者が生産に参加することにつながると思うんです」と、和田さん。京都生協での供給を通して、幅広い組合員が生産に参加する“援農”の輪が広がることで、これからの農業に大きな可能性を感じられています。 虫や病気に強い渋柿に比べ、甘い富有柿を育てるのは苦労の連続。11月上旬から12 月中旬の収穫まで、年間を通して休みなく柿畑の手入れが必要です。特に 4 月末から5 月末にかけて毎日行われる「摘の枝に蕾を1つだけ残し、あとは取り除くことで栄養たっぷりの柿を育てます。さらに美吉野農園では、設立当初から農薬をできる限り使わないことを理念として掲げているため、より細かな配慮が求められます。工夫を凝らし、病気や害虫被害を見極めることで、国が基準とする農薬量を平均して 2 割削減。虫がつきやすい甘柿と根気強く向き合った健闘の成果です。蕾 」は、一年で最も力を入れるタイミング。1つてきらい産 地 を 知 っ て 味 わ っ て こ そ実 感 す る 濃 厚 な 富 有 柿 の 魅 力想いを込めてお届け柿の名産地から、

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