食べる＃冬の京町家でほっこり過ごそう

2024.01.26 山中油店（やまなかあぶらてん）・綾綺殿（りょうきでん）

※綾綺殿は2024年1月30日に閉店しました

こだわりの老舗で油の魅力を再発見

京都の町家のなかでも、間口が広く
堂々たる佇まいが印象的な山中油店。
江戸時代の創業以来約200年の歴史を誇る老舗油専門店です。
創業当時から受け継がれている建物は、
国の登録有形文化財にも指定されているそう。
老舗の風格を感じますね～！！

最初は灯油を販売していたという山中油店。
一般的に油が食用として使われるようになった明治から大正にかけて、
食用油を販売するようになったそうです。
現在では、なたね油にごま油、オリーブオイルまで、さまざまな油を取り扱っています。

お店から歩いてすぐの綾綺殿は、山中油店直営の町家カフェ。
築100年の町家を改修しています。
化学物質を一切使わず、紅殻（べんがら）・荏（え）油・柿渋
を使って改修したというこだわりの建物。

こちらでは、山中油店自慢の油を使った定食やスイーツがいただけます。
揚げ物はあんまり…という方にも試していただきたい
定食は1560円（税込）～。
クセのない油、ほのかに甘い油、よりサクッと揚がる油…
それぞれの油本来の魅力を活かした料理は
どれもうなるおいしさです。

カフェといえばスイーツメニューもはずせません。
名物「揚げフレンチトースト」400円（税込）～は、
定食にも使われる揚げ油を使い、カリッとした
食感がたまらない一品♡

さすがは油の専門店。食用だけでなく、スキンケアオイルも扱っています。
全身に使える椿オイルは、お土産にも喜ばれそう。

お店では、スタッフに用途や好みを伝えれば、おすすめの油を教えてくれます。
油のおいしさ、奥深さ、面白さを伝える山中油店と綾綺殿へ、
自分のお気に入りの油を見つけにいきましょう。

※取材は11月14日時点の内容です
※綾綺殿は2024年1月30日に閉店しました