「住み慣れた町で安心してくらし続けたい…」その願いにこたえる職員集団をめざして
京都生活協同組合
■開催日 9月9日(木曜)■開催場所 京都テルサ
■参加者 役職員 約150人
事業所の所属長を中心とした役職員を対象に、「認知症あんしんサポーター養成講座」を開催しました。
京都生協はこれまで、商品の少量パックやカタログ・注文書の文字拡大など、さまざまな高齢者サポートをすすめてきました。あわせて組合員一人ひとりの状況に応じた対応力も求められています。店舗や配達などの日々の業務で認知症を疑われる組合員の行動にとまどう場面も増えており、組織的な課題として職員の「認知症あんしんサポーター」の養成に取り組みます。
今回の養成講座では、京都市長寿すこやかセンターより講師をまねいて、認知症の症状や、認知症の人と接する時の心構えなどを聞きました。そのあと、京都生協福祉事業・ネットワーク推進部職員による、実際にあった事例をもとにした寸劇を見て、認知症を疑う組合員の行動に対面したときの職員の対応のしかたを考えました。
(↓左:独りぐらしで毎回多量の注文をされる例、中:店内で精算前の商品を飲食される例、右:レジでの支払いがなかなかできない例)
「認知症になったからといって何もわからなくなるわけではありません。人としての感情やプライドは残っています。相手を責めるような言動をせず、忙しい中でもゆっくりと声かけをしてあげてください」との講師の言葉に、認知症の方やご家族の思いを知り、少しでもあんしんして生協を利用していただくために職員としてどのようにしていけばよいか、考えるきっかけとなりました。
今後は、今回の養成講座を受講した店長や支部長などが中心となって、各事業所で養成講座を計画し、直接組合員と接する職員の「認知症あんしんサポーター養成」をすすめていきます。