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【食の安全・安心】超加工食品とは?
- 2026年09月29日
- お知らせ
【今月のテーマ】超加工食品とは?
「超加工食品(Ultra-Processed Foods:UPF)」という言葉を聞いたことはありますか?
日本ではあまりなじみがありませんが、海外で話題になっています。
加工度で食品を分類
食品と健康の関係は、脂質や糖質、塩分のとりすぎに注意するなど、栄養成分で分けるのが一般的です。これに対してブラジルの栄養学者が2009年に提唱したのは、加工度で分ける方法です。最も加工度が低い生鮮食品から、様々な添加物を使って工業的につくられる製品まで4つに分類し、最も加工度の高いグループを「超加工食品」と名付けました。
その後、世界各国でさまざまな調査研究が行われ、超加工食品を多くとる人ほど心血管疾患やがんなど生活習慣病の病気のリスクが上がることがわかってきました。とはいえ、本当に加工度のせいなのか因果関係は明らかになっていません。超加工食品はやわらかくておいしくて食べやすいものが多く、つい食べ過ぎてしまう傾向があることも明らかになっています。
一方、2025年12月には科学誌Lancetが「超加工食品と健康」を特集でとりあげ、「超加工食品中心の食生活が慢性疾患増加の主因である。自然食品を基本とした食生活が重要で政策にも反映すべきである」と主張しました。
各国の反応はさまざま
こうした動向に国際機関や諸外国の反応はさまざまです。
現在、超加工食品の明確な定義はないため、WHO(世界保健機関)では定義とともにガイドラインを定める方向で話し合いが行われています。
アメリカは2025年に発表した新しい「米国食事ガイドライン」で、超加工食品をとらないように促しています。そして「リアル・フード(本物の食品)」として加工されていない肉、魚、卵、成分無調整乳・乳製品、野菜・果物といった食品を食事の中心に据えて政策を進めています。
イギリスは慎重な立場で「超加工食品の中には(すべてではありませんが)脂肪、糖分、塩分を多く含むものがある。これらの大量摂取が健康を悪化させる唯一の原因になるのか、それとも他の要因かを判断するのは困難だ」と述べ、これまでどおりバランスの良い食生活を呼びかけ、あわせて食品添加物の安全性も解説しています。
日本は、週刊誌などで食品添加物を多種類使っている食品を「超加工食品」とランク付けて特集を組んだりしていますが、大きな話題になっていないようです。添加物は国が安全性を認めたものだけが使われ、使用基準なども決められており過剰に心配する必要はありません。
健康な食事で大切なことは、これまでも言われてきたとおり「バランスの良い食生活」・「野菜たっぷりの食事」・「塩分少なめ」の3つであることに変わりはありません。この点を意識して、加工食品とは上手につき合っていくのがよさそうです。
社会的テーマから身近なテーマまで「食」の安全に関する情報を専門家が解説
「食の安全・安心」は機関紙コーポロに毎月掲載しています。
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