京都生協の事業は、組合員宅まで商品を配達する「御用聞き」からスタートしました。
一方で、実際に商品を「目で見て買いたい、選んで買いたい」という組合員の願いも根強く、1967年の第3回通常総代会で“生協の店”の計画が確認されました。
計画段階は“店舗建設委員会”が担い、資金の問題は“推進委員会”を設置して組合員債の購入者を募り、2,800万円が集まりました。
ほかに、建物が完成してから開店までの内部装備・職員の教育などを担う“開店準備委員会”、地域の人々に加入を呼びかける“生協加入促進委員会”などもつくられ、組合員と職員が懸命の作業を進めました。
店舗の名称は、創立以来、組合員から「生協さん」と親しまれてきた愛称を受け継ぎ、組合員の意見で「生協の店」と決まりました。戦後京都の地域生協の歴史で、初めての本格的な店舗でした。