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協同組合だからできる"被災地支援"のお話に感動!

2017年10月17日

京北エリア会
■開催日時:9月13日(水曜)午前11時から午後12時15分
■開催場所:社会福祉協議会京北事務所
 東日本大震災から6年半が過ぎました。京北エリア会では、被災地の現状を知って、何かできることがないか考えたいという思いから、京都生協職員震災支援ボランティアリーダーとして活躍中の「福永晋介さんのお話を聴く会」を、広く呼びかけて企画しました。 170913sienbousai0.jpg

 震災発生直後、宮城県漁協・志津川支店と南三陸町の人々を支援するため、カキの養殖場再開に向けてイカダをとめるための土嚢づくり作業や、炊き出しなどをされたそうです。被災地へ1回行くたびに100万円単位で費用がかかるのですが、その費用も自分たち集めようと、店舗での復興応援朝市や、あらゆる取引先にも寄付を募るなどして、継続的な取り組みをしてきたとのこと。登米市での復興支援もちつき大会に向けて、鳥取畜産農協さんが作られた「もち米」を京都で5千個分餅つきをし、大山乳業さんの冷凍庫で急速冷凍。それを被災地に運び解凍すると、つきたての味になります。また、炊き出しなどで使用する器材は、阪神淡路大震災時の支援活動時に、取引先などへ協力をよびかけて揃えていたものだそうです。 何より大切にしていることは、一方的に応援するのではなく、「一緒にやりましょう!」という気持ち。一緒にご飯を食べて、一心に話を聴く。参加する職員一人ひとりが、自分に何ができるのかを考えて行動し被災地のみなさんと触れ合う中で、「協同組合」の大切な原点を学び合う場になっているそうです。
170913sienbousai1.jpg 南三陸の中学生、高校生たちを京都に招いて交流する「海の虹プロジェクト」では、過疎や高齢化が進んだ地域での鹿よけネット張りなどのお手伝いを通して、子どもたちは自分たちにも誰かを応援する力があることを知り、民泊など受け入れる側も、子どもたちから元気をもらっているとのこと。海の虹プロジェクトは、残念ながら今年の6回目で終了しますが、取り組みに参加している一人ひとり、みんなが主人公で、「お互いに応援されている」という関係性に感動しました。 なぜこのような取り組みをしているのでしょう?...それは「協同組合」だから! どこかで困っている人がいたら助けに行く! 南三陸のみなさんが普段のくらしを取り戻すまで全力で応援する。そして、人間同士の幾重ものつながりを創る。弱い立場におかれた人々を応援できる生協を創る...。 福永さんのお話を聴いて、被災地支援を継続する意味や、「協同組合とは何のために、誰のために存在するのか」を職員が学ぶ場にもなっている、ということがよくわかりました。
<参加者の感想から>170913sienbousai2.jpg
・一言で「被災地支援」と言っても、そこで暮らす方々の想いも多様で、抱えている問題も違う中、「ただ一心に耳を傾け、話を聴く」ということや「一緒に何かに取り組む支援」は、これからもずっと必要とされることだと感じました。海の虹プロジェクトに参加していた子どもたちのこれからが本当に楽しみですね!
・双方向からの支援が、お互いを支えるのだなーと深く感じました。6年間継続した活動を通して強い絆が生まれ、被災地の方も京都の山間部の方も、どんなに心強かったかと思います。利潤を追求しない協同組合の在り方という所も、考えさせられました。
・被災地支援をずっと続ける意味が、ストンと理解できた。生き方を問われていると感じました。
・弱い立場の者が助け合う。みんなとなら、つらい時も乗り越えられる。お金で買えないものがある。