ほうじ番茶
商品ものがたり

京都生協コープ商品 ほうじ番茶京都生協コープ商品 ほうじ番茶

京都生協コープ商品ほうじ番茶
●宅配にて5月2回(1袋)、
6月2回(5袋まとめ買い)企画予定
※企画回、規格ともに変更となる場合があります
●店舗にて取り扱い

自然な味わいの奥にある老舗の品質へのこだわり。自然な味わいの奥にある老舗の品質へのこだわり。

冬はホットで香り高く、夏はアイスでスッキリと。1年を通じて利用するシーンの多い京都生協コープ商品ほうじ番茶の知られざる開発秘話と、お茶処・京都の老舗「ちきりや」と京都生協のこだわりを取材しました。

「もったいない」から生まれた
食品ロス対策の先駆け的存在

お湯を注いだ時に立ち上る、香ばしくてホッとする香り。渋み、苦みが少ない爽やかな味は家族みんなで楽しめて、どんなシーンにも重宝されています。一見すると普通のお茶パックなのですが、実は人気の秘密と老舗のこだわりがぎゅっと詰まった一品なのです。その誕生には「もったいない」から始まった一つのものがたりがありました。

青々と葉を茂らせるお茶の木。「ほうじ番茶」は国産(主に九州産)の茶葉を使用しています

開発は今からおよそ37年前の1984(昭和59)年のこと。江戸時代の安政元年から続く京都の老舗のお茶屋さん「ちきりや」では、九州産の「釜炒り茶」という貴重な茶葉を使ったお茶を製造していました。

その工程で出る「粉茶」と呼ばれる茶葉の切れ端を見て、当時の開発担当者は「貴重な茶葉をこのまま捨ててしまうのはもったいない」と考え、粉茶をティーパックに詰めて商品化することを思いつきました。そこで1964(昭和39)年から付き合いのあった京都生協に話を持ち掛け、商品開発がスタート。お茶をこよなく愛するからこその「もったいない」発想で生まれた「京都生協コープ商品ほうじ番茶」は、今でこそ食品ロス対策の先駆け的な存在ですが、当時としてはかなり型破りなものでした。

そもそも一般家庭ではティーパックのお茶自体が普及しておらず、しばらくはなかなか受け入れてもらえない日々が続いたそうです。しかし、その品質の良さとおいしさから、じわりじわりと人気を獲得していき、10年程かけて定番商品としての地位を築きあげていきました。

暮らし発想が生み出す
使いやすさと飲みやすさ

現在、ちきりやの委託を受けて「京都生協コープ商品ほうじ番茶」を製造するのは、こちらもお茶処として有名な静岡県にあるひしだい製茶株式会社。ほうじ茶をはじめとする茶葉加工を幅広く行っているメーカーです。原料には品質確かな国産(主に九州産)の茶葉を使用し、「熱風焙煎」と呼ばれる製法で茶葉の中までしっかりと火を通すことで、万人に好まれる優しい風味に仕上げています。また、品質や味を一定に保つために最も必要なのが官能検査。香気や水色(すいしょく)、滋味、茶葉の粒度などを確認しながら、「いつもの味」をキープするために細やかに施されるブレンドは、職人の腕の見せ所。そのおかげもあって「香り高くて味にクセがなく、子どもから大人まで手軽に飲める」と組合員から評判です。

人気の秘密は味だけにとどまらず、リーズナブルな価格で気兼ねなく普段使いできること、パックは切り離す手間がいらないように一つひとつが切り離されていること、無漂白のパックを使用していることなど、細やかな配慮で至れり尽くせりな仕様にもあります。「品質を重視して、“暮らしのお茶”にふさわしい商品をお届けします」と話すのは、株式会社ちきりやの清水さん。ちきりやの想いと、組合員の暮らしを思う生協ならではの発想が一つになって誕生した「京都生協コープ商品ほうじ番茶」。

老舗茶屋の確かな品質と商品力、そしてお茶への深い愛。そこに京都生協ならではの暮らしへの想いが重なりあって生まれた一品を、ぜひ一度お試しください。

工程の画像工程の画像

株式会社ちきりや
営業1部課長

清水靖司(しみずやすし)さん
「ほうじ番茶の命は香りと風味!逃さないように密閉して保存してくださいね」

ひしだい製茶株式会社
営業部係長

今井智哉(いまいともや)さん
「お茶は農産物。季節、気温、湿度などを加味して焙煎具合を変えています」

3つのおいしさ
3つの入れ方

煮出し

沸騰させたお湯1Lの中にティーパック1 袋を入れて、弱火で1 ~ 2分煮出します。
→濃い味と香りが楽しめます。

漬け出し

急須や耐熱ポットにお湯1Lとティーパック1 袋を入れて1 ~ 2分置きます。
→マドラーでティーパックごとかき混ぜ、お好みの濃さに。

水出し

水1Lにティーパック1 袋を入れて冷蔵庫で1時間冷やします。
→スッキリした味わいが楽しめます。