沖縄県恩納村の
サンゴが育てたもずく
商品ものがたり

沖縄県恩納村のサンゴが育てたもずく 沖縄県恩納村のサンゴが育てたもずく

沖縄県恩納村のサンゴが育てたもずく
沖縄県恩納村のサンゴが育てたもずく

心を一つに紡ぐ、ちゅら海ともずくの物語 心を一つに紡ぐ、ちゅら海ともずくの物語


最強タッグを組んだ
もずく界のパイオニアたち

 つるっとした喉越しとさっぱりとした味わいが夏の食卓にもぴったりな「沖縄県恩納村(おんなそん)のサンゴが育てたもずく」シリーズ。鳥取県に本社を構える水産加工品メーカー・株式会社 井ゲタ竹内が製造を手がけています。1971年に日本で初めて味付けもずくを販売した井ゲタ竹内と、1977年に日本初の養殖もずくに成功した恩納村漁協。新しいことに挑戦する両者の先進性と「本物」を追求する真摯な企業姿勢がマッチし、約40年、二人三脚でもずくに関するさまざまな事業や取り組みを行ってきました。

 「恩納村のもずくは、日本一」と笑顔を見せるのは、井ゲタ竹内営業部の住田さん。「大切な人に毎日食べてほしい」という想いから、「家庭の酢の物」をお手本にし、もずくのおいしさを生かした味付けにしています。また、もずくをたっぷりと入れることで、食感が存分に楽しめる仕上がりになりました。中でも沖縄らしいシークヮーサー味は、果汁100%のさっぱりとした後味で一度味わえばリピートする人が続出する自信作です。

沖縄本島中央部の西岸に位置する恩納村でのもずく養殖の様子

おいしいもずくを育む
恩納村漁協の里海づくり

 井ゲタ竹内で扱うもずくには、主に太もずくと糸もずくの2種類があります。太もずくの標準和名は「ナガマツモ科オキナワモズク」といい、沖縄・奄美を北限とし本土ではほとんど見られません。一方、糸もずくの標準和名は「モズク科モズク」といい沖縄を南限とした本州に広く生息しています。地球温暖化によりこのまま海水温の上昇が進めば、沖縄では糸もずくが育たなくなるかもしれません。それだけでなく、海水温の上昇は多くの海の生き物の棲みかとして豊かな生態系を育むサンゴにも、大きな被害を与えています。90年代後半、沖縄の海では大規模なサンゴの白化現象(※1)が起こりました。白化状態が長く続くと、サンゴは死滅してしまいます。この危機的状況を受けて、恩納村漁協ではふるさと恩納村の海を守るべく「里海づくり」を開始。以来、30年近くサンゴを増やす活動のほか、赤土流出の防止やサンゴを食べるオニヒトデの駆除などを行ってきました。この活動に共感した京都生協では、2013年に「サンゴ再生もずく基金」を設立し、恩納村の「里海づくり」を支援することとなりました。「沖縄県恩納村のサンゴが育てたもずく」シリーズ1点の利用につき1円を寄付。基金はサンゴの養殖に使われてきました。

 そんな中、再び直面した2024年8月の大規模なサンゴの白化現象。京都生協からの基金で養殖したサンゴも約8割が死滅。住田さんは「丘の上から見てもはっきりと分かるくらいサンゴ礁が白くなって…」と言葉を詰まらせます。悲しみに暮れながらも、恩納村漁協ではサンゴ再生に向けて動きだしました。死滅したサンゴをハンマーで砕き除去し、海中から基台(※2)と生き残ったサンゴを回収。このサンゴ片(へん)を「親サンゴ」としてクリーニングした基台に乗せ、再び海中に養殖します。これまで全国の生協とともに恩納村漁協が植え付けてきたサンゴは約4万本以上。基台回収だけでも気の遠くなるような作業ですが、「組合員さんからいただいた気持ちを大切にしたい」と、基台を再利用しています。「25年度の基金は基台の回収と親サンゴの育成に全力をそそぎます。どうかご理解いただければ」と住田さん。

 その1カップには、もずくだけでなく、たくさんの人たちの想いが詰まっています。毎日の食卓から始められる「サンゴ再生もずく基金」。おいしく食べて、沖縄の美しい海ともずくを次の世代に残しませんか。

※1 サンゴに共生している褐虫藻が失われ、白い骨格が透けて見える現象
※2 サンゴを植え付ける土台

サンゴ礁は海洋面積全体の1%にも満たないですが、海の生き物の約25%が暮らしているといわれています。サンゴは褐虫藻(かっちゅうそう)というプランクトンと共生し、褐虫藻から栄養分をもらっています。

    焼きトマトと揚げなす、もずくのマリネ

    調理時間:約15分
    全量:カロリー363kcal 塩分1.2g

    材料(つくりやすい分量)
  1. もずく酢(シークヮーサー味) 55g×2
  2. なす 2本
  3. ミニトマト 15個
  4. 油 大さじ1
  5. A= にんにくのすりおろし 1/2片分、オリーブ油 大さじ1
  6. 大葉のせん切り・炒り白ごま 各適量
作り方
  1. 1. なすはヘタを落として縦半分に切り、皮に斜めに切り込みを入れて4等分にする。
  2. 2. 耐熱ボウルに1を入れ、油を全体にまぶす。ふんわりとラップをかけ、レンジ(600w)で約3分加熱して粗熱を取る。 
  3. 3. ミニトマトはヘタを取り、アルミ箔を敷いた天板に並べてトースターで約7分焼く。
  4. 4. 2にもずく酢、3、Aを加えてマリネし、冷蔵庫で約15分おく。
  5. 5. 器に盛って大葉をのせ、白ごまを散らす。