京都生協オリジナル
結(むすび)三段重39品
商品ものがたり


伝統と革新をひと箱に
誰もが楽しめるラインナップを
お正月に欠かせないおせち料理。かつては手づくりが主流でしたが、近年では家族でゆっくりお正月を過ごすための「ごちそう」へと変化。和・洋・中や個食タイプなど、多様なニーズを叶えるさまざまなラインナップがずらりと並びます。そんな中、京都生協の配達担当者たちがおせち開発会議に参加し、メーカーとともにつくり上げたのが、2022年に誕生した京都生協オリジナルおせち「結(むすび)」です。
手掛けるのは、岐阜県中津川市にある株式会社銀の森コーポレーション(以下、銀の森)。料亭やホテル向けの業務用高級食材を取り扱う銀の森は、「こだわりの商品を盛り付けたらおせちになるのでは?」との得意先の言葉から1998年頃より、自社料理を中心に盛り付けたおせち事業をスタート。素材本来、料理本来の味を大切にした調理方法と冷凍技術が、生協の安全・安心の考えにぴったり合ったこと、そして銀の森の技術がつくり出す美しくおいしい品々が組合員に支持され、今日までお付き合いが続いてきました。
「結(むすび)」最大の特長はそのオリジナル性。「京都生協の組合員が本当に食べたいおせち」を目指して、組合員の声を聴くことに長けた配達担当者たちが開発会議に参加し、銀の森と意見交換を重ねてつくった自信作です。「他のおせちではあまり見られないメニューも入っているので、ぜひ驚きや発見を楽しんで」と話すのは、銀の森の小池さん。一品一品に込められたこだわりについて熱く語ってくれました。


弐の重は仕切りを極力使わず、立体的で華やかな盛り付けに。「目で味わう楽しさ」を大事にする銀の森ならではのこだわりです
一品一品に魂を込めて
おせちという「作品」をつくる
銀の森が誇る「前菜八寸」、つまり会席料理の前菜をつくる技術が全面に生かされているのが「鯖(さば)ざく巻(画像A)」。しめ鯖、きゅうり、生姜を錦糸玉子で丁寧に、一つひとつ手で巻き上げました。彩り、食感、味の調和のすべてにおいて、板前の繊細な技が光ります。「にしん昆布巻(画像B)」は、料亭などと同じような小さな鍋で何時間も、何度も煮炊きを繰り返し味を染み込ませます。「真昆布はやわらかくなるまで時間がかかるし、小さな鍋では生産効率も高くはありません。それでも、おいしさ最優先で伝統の味を守り続けています」と小池さん。
一方、伝統的なおせちの一品「たたきごぼう ごま和え(画像C)」は、素揚げしたごぼうに2種類のごまで、香ばしく風味豊かにアレンジ。他にも、銀の森の創作力と配達担当者の要望で採用となった「海老のロースト ジェノバ風(画像D)」やデザートにもなる「フルーツチーズ クランベリーのせ(画像E)」などの新感覚メニューは、組合員からも人気上々です。
そして、お口直しにぴったりな「金柑シロップ漬(画像F)」は、銀の森のこだわりがぎゅっと詰まった一品。金柑を生のままシロップに浸けることで、みずみずしい果実感と爽やかな酸味が生きています。


素材の良さを生かすのは
手間ひまと変化をいとわない姿勢
それぞれ調理方法はまったく異なりますが、共通しているのは「素材の味を最大限に引き出す」こと。素材を最も楽しめる味にするために、手間を惜しまず、変化をいとわない。それが、銀の森のつくり手としての「心」なのです。
そして、おせちにおいて最も重要なのがバランス。「おせちは壱から参の重、全体で一つの料理。昔ながらの安心感と新しいおいしさの両方を味わえる、そして“目で味わう楽しさ、美しさ”を感じていただけるよう、考え抜きました」と、小池さん。
配達担当者が集めた組合員の声を開発会議で吟味し、職人の技と心で形にしたおせち「結(むすび)」。「『結(むすび)』はいただいた声を生かし毎年進化する“参加型おせち”。食べる人、つくる人、届ける人を結び、食卓を通じて家族の絆も結ぶ、という願いが込められています」と小池さん。
宅配での人気を受けて、今年は店舗でも数量限定で取り扱い予定です。2026年の良縁結び祈願は、「結(むすび)」からはじめてみませんか?


華やかな料理がずらりと並ぶ「結(むすび)」。銀の森自慢の職人の技がぎゅっと詰まっています





※宅配ご利用の方は「迎春先行予約特別号」をご覧ください


- 米 2合
- さつまいも 1本(200g)
- ベーコンブロック 100g
- バター 20g
- A= 酒 大さじ2、顆粒コンソメ 小さじ2、塩 小さじ1/2、水 360cc
- 粗びき黒こしょう・パセリのみじん切り 各適量
さつまいものコンソメバター炊き込みご飯
調理時間:約35分 ※浸水する時間は除く
1人分:カロリー466kcal/塩分2.1g
(3~4人分)
- 1. 米は洗って30分~1時間浸水させ、ザルに上げて鍋に入れる。ベーコンは拍子木切りにする。
- 2. 鍋にAを入れてひと混ぜし、ベーコン、よく洗ったさつまいもを丸ごとのせる。蓋をして火にかけ、沸騰したら弱火で約15分、火を止めて約10分蒸らす。
- 3. バターを加え、さつまいもをほぐすようにざっくりと混ぜる。粗びき黒こしょうをふり、パセリを散らす。
- \炊飯器でカンタンに/
炊飯器の場合は炊飯釡に同様に入れ、普通に炊く