鳥取県産砂丘らっきょう甘酢漬


素材にこだわって生まれた
40年以上のロングセラー
カレーライスのそばで目にするらっきょう。付け合わせとしては欠かせませんが、「らっきょうが食べたい!」と思う瞬間が少ないのが正直なところ。しかし、今回紹介する「
鳥取県産砂丘らっきょう甘酢漬」はひと味違います。シャキシャキの歯ざわりとさっぱりとした酸味が後を引き、「何度でも食べたくなる」一品です。存在感は控えめながらも、愛され続けて40年以上。開発のきっかけは1982年、食品添加物が社会問題となっていた時代までさかのぼります。当時の京都生協のバイヤーが京都市の漬物メーカー・株式会社丸漬に「あえて使う必要のないものを入れない、シンプルなオリジナルのらっきょう漬けがつくりたい」と依頼。鳥取県福部町産の砂丘らっきょうを純米酢で漬けた「
鳥取県産砂丘らっきょう甘酢漬」が誕生しました。昔から変わらない素材へのこだわりが、ロングセラーの秘訣です。

選別後のらっきょう。つやつやと輝く姿は真珠のよう
過酷な環境が育む
身がしまった砂丘らっきょう
福部町は鳥取県東部に位置するらっきょうの一大産地。JA 鳥取いなばにより商標登録された「砂丘らっきょう」というブランド名で知られています。もともとJA鳥取いなばを紹介してくれたのは、同じ鳥取県で「
せいきょう牛乳」を手がける大山乳業。京都生協との古くからのお付き合いが素敵なご縁を繋いでくれました。
広大な砂丘地に広がる、見渡す限りのらっきょう畑。一年で最も暑い7月下旬~9月中旬にかけて、一粒一粒手作業で植え付けることから栽培がはじまります。「日陰が一切なく、夏はまるでサハラ砂漠のようです」と教えてくれたのは、JA鳥取いなば福部らっきょう加工センターでセンター長を務める岡垣さん。夏は、地表面の温度が60℃にもおよび、冬は氷点下にもなる過酷な環境。さらに日本海に面した土地柄、吹き荒れる強風が砂を巻き上げます。取材時も思わず「痛い!」と、悲鳴が上がるほどの砂嵐。しかし、皮が薄く身がしまったらっきょうが育つのは、砂が細かく保水力・保肥力(ほひりょく)が低い土地だからこそ。生産者の並々ならぬ苦労の末、この味が守られています。

真夏に行われる植え付け作業。暑さに耐えながら一粒ずつ丁寧に植え付けます
らっきょう本来の味で勝負!
収穫したらっきょうは手作業で茎と根を切り離し、JA鳥取いなば福部らっきょう加工センターへ。洗浄・選別を経て、入荷した当日中に塩漬けされます。身がしまった部分だけを使うため、ぜいたくにも3割ほどの皮を除去。細やかな下準備を経て塩抜きされたらっきょうの中から、さらに選別されたものだけが漬け込まれます。「良い素材は、あえて使う必要のないものでごまかす必要がありません」という岡垣さんの言葉通り、漬け込みに使われるのは、純米酢をベースに砂糖、水あめ、食塩、はちみつなど、最低限の原料のみ。らっきょう本来の風味を生かす配合です。出来上がった商品は一つひとつ目視で確認し、X線が反応しないわずかな変色や1mm以下の異物も見逃すことなく瞬時に検品。こうして選び抜かれたらっきょうだけが組合員の元へと届きます。
「異常気象や生産コストの上昇が辛いなか、らっきょうづくりを続けてくれる農家さんには頭が上がりません」と岡垣さん。妥協のない商品づくりが農家への恩返しです。幾重もの苦難を乗り越えて届けられる「
鳥取県産砂丘らっきょう甘酢漬」。生産者に思いを馳せながら、一粒一粒を噛み締めてみませんか。




- 手羽元 6本
- 切り餅 2個
- 大根 200g
- ごぼう 80g
- 白ねぎ 1/2本
- A= 酒 大さじ1、塩 小さじ1/3
- B= にんにくの薄切り・生姜の薄切り 各1片分、酒 1/4カップ、鶏がらスープの素 大さじ1、塩 小さじ1/2
- 糸唐辛子 適量
切り餅でとろっと サムゲタン風
調理時間:約30分
1人分:カロリー426kcal 塩分4.9g
(2人分)
- 1. 手羽元は骨に沿って切り込みを入れ、Aをもみ込む。
- 2. 切り餅は2cm角に切る。大根、ごぼうは乱切り、白ねぎは斜め薄切りにする。
- 3. 鍋に1、2、水3カップ、Bを入れて煮立て、アクを取り、蓋をして弱火で約20分煮る。
- 4. 器に盛って糸唐辛子をのせる。








