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いきもの学校「京都市動物園編」を開催しました

  • 2021年11月24日
  • とりくみ・活動

京都生協のエコ企画として、京都市動物園で「いきもの学校」を開催しました。

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1120日(土)は秋晴れの中、動物園には子どもから大人まで、総勢39人が集まり、園内での学習とツアーを体験しました。

今回は「新型感染症と生物の多様性」をテーマに、生物多様性の大切さ、動物たちを守るために園で行う活動についてお話をいただきました。

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人、動物、環境(生態系)の健康は相互に関連していている一つのこと、これを「ワンヘルス」と呼ぶと教えてくださいました。
新興感染症の多くは、森林開発や地球温暖化といった環境問題が関係し、人や家畜が未知のウイルスと出会うことで起こる場合があり、こうした状況を変えるためには、私たちの暮らし方を環境にやさしいものに変えていくことが必要だということをお伝えいただきました。

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京都市動物園には、「種の保存」「研究と教育」「発信」という動物園の役割があり、地域や市民との協力で実現している動物たちへのエサの提供や、全国でも珍しいゴリラの家族飼育の様子、動物たちの日々の健康管理、けがをした動物の外科手術、命を絶った動物の死因から種を守ることにつなげる活動など、興味深いお話を聞くことができました。

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お話の後は、実際の動物を見ながら、動物園スタッフや学芸員による園内ガイドツアーを行いました。

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「キリンのまつげが長いのは、餌である葉っぱを食べるときに、目に葉が入るのを防ぐため。」と知り、皆さん真剣にキリンの目を見つめていました。

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ゴリラの家族飼育を日本で行っている動物園は数少なく、とても貴重です。

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元気に動く様子や、赤ちゃんゴリラを探す皆さん。
動物たちの特徴を少し知ることで、いつもと違った視点で動物園を楽しむことができました。

<参加者の感想>

・担当の飼育員さんが解剖に立ち会われるお話が印象的でした。自分が担当してきた動物が解剖されるのはなかなかお辛いんじゃないかと思いました。でも解剖をするところまでがセットなのも、今後の動物たちのためであることを考えるとすごいなと思いました。他にも動物たちから出される糞を調べて健康をチェックしたり、怪我をした動物の手術されたり、私たちが見ている動物園の裏側にはたくさんの努力と愛があるのだなと思いました。

・お話の後に園内を周ったのもすごくよかったです。説明を聞いてたくさんのことを知ることができました!ぜひまた参加したいです!

・坂本園長のワンヘルスのお話し、田中センター長の説明、園内見学、楽しく勉強になりました。生協が動物園に寄付されているのも知り誇らしげに思いました。

・息子が小さい頃から楽しみに来ていた京都市動物園、将来はここの飼育員さんになるのが夢だと幼稚園生の時に言っており、今でも生き物が大好きです。携わる仕事に就きたい夢は変わらず続いています。興味あるお話ばかりでした。

・とても勉強になり楽しかったです。動物の餌を企業で使わない部分を定期的に寄付で賄っていることを初めて知りました。これは企業にとっても動物園にとっても良い活動だなと思いました。

・ワンヘルスと言う言葉を初めて知りました。コロナウィルスが流行してウィルスが悪いものであると言うイメージが定着していますが、動物界にもともとあったものが変異したものであること。むやみに踏み込んだりしないことでお互いの健康を守っていこうと言う考え方はとても勉強になりました。

・ゴリラの家族は、国内で3園だけしか見れない!とは驚きです。

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ゴリラ げんきくんのおしりショット 組合員投稿より

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