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戦後80年 被爆ピアノで未来へつなぐ平和コンサートを開催しました
- 2025年11月17日
- お知らせ
11月9日(日)、龍谷大学成就館にて「被爆ピアノで未来へつなぐ平和コンサート」を開催しました。当日はあいにくの雨模様でしたが、170人を超える多くの組合員の皆さまにお越しいただきました。
今回のコンサートの主役は、1945年8月6日に広島で被爆したピアノです。爆心地から約3km以内で被爆。傷つき、ペダルからはきしむ音もしますが、調律師の矢川光則さんの手によって見事に修復され、力強い音色を奏でてくれました。
矢川さんは、被爆ピアノの音色を通して平和へのメッセージを伝える活動を続けておられ、修復されたピアノは国内外の巡演コンサートで多くの人々に感動を与えています。
今回のコンサートで演奏してくださったのは、ピアニストの竿下和美さん。現在がんと闘いながらも、NPO法人京田辺音楽家協会の理事長を務められるなど音楽を通して命の尊さを多くの方に発信しておられます。竿下さんの奏でるピアノの音色は、優しく、温かく、会場全体を包み込むようでした。ピアノの音色、人々の想いが響き合い、会場が一体となる、そんな感動的な時間となりました。
さらに、京都聖母学院中学校・高等学校コーラス部も参加してくれました。「歌って踊れるコーラス部」をモットーに数々の賞を受賞されており、被爆ピアノにまつわる朗読と合唱を披露してくださいました。
朝の連続テレビ小説の楽曲や、子どもたちに人気のキャラクターソングなど、幅広い年代の方が楽しめる演目を披露していただき、会場は大いに盛り上がりました。
また、戦後80年の節目となる今年、戦争に関する学びを深めた小中学生による報告会も開催されました。ピースアクションinヒロシマに参加した親子、子ども平和新聞を作成した子どもたちから自分たちの目で見て、聞いて、感じた想いを聞くことができました。堂々とした姿は、参加者に深い感銘を与えました。
会場外では、広島市立基町高校の学生によって描かれた「原爆の絵」展を開催しました。被爆者の方々から当時の様子を聞き取り、資料を参考にしながら、原爆投下直後の広島の街を描いた絵画は、当時の状況を鮮やかに蘇らせ、戦争の悲惨さを伝えていました。つらい日々の記憶を感じることは辛いですが、目を背けずに知ることの大切さを改めて感じることができました。
参加者の感想を一部ご紹介
・音楽って本当に心が穏やかに元気にさせてもらいますね。
・若い子達が真剣に取り組んでいる姿勢はまだまだ日本も捨てたものではないと感じました。
・被爆ピアノを優しく心を込めて演奏されるお気持ちが伝わってきました。
・竿下さん、聖母学院コーラス部の皆様の素晴らしい演奏と歌声に涙が溢れました。被爆ピアノから平和と一人一人の命の大切さを感じる貴重な機会となりました。矢川さん、これからも被爆ピアノと素晴らしい旅を続けて下さい。
・子ども平和新聞プロジェクトの報告会。凄いですね。もう人生の殆どを過ごしてきたこの私が知らないことがいっぱい!
今回のコンサートを通して、参加者の皆さまが平和について改めて考え、未来へと繋げていくきっかけとなることを願っています。
京都生協では今後も平和の大切さを学び平和を願う人々の輪を広げていきます。イベントの情報は、機関紙コーポロや京都生協公式ホームページにて随時ご案内しております。今後も、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
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